GN125Eのブレーキまわりのオーバーホール
2020年末現在、GN125Eのレストア・メンテナンス計画を進めています。
事の発端となったのは信号待ちでブレーキレバーを握ったところ、フロントブレーキのパッドが戻らなくなったことにありますが、ブレーキは命をあずける大事な部品でもありますし、今回しっかりオーバーホールしていきたいと思います。
古いブレーキフルードの抜き取り
一応ブレーキフルード抜き取り用のポンプを用意しました。
マスターシリンダーのカップの蓋を開けてブレーキフルードを確認します。ブレーキフルードもかなり汚れています。。
ブリーダスクリューを緩めて、ブレーキレバーを握りフルードを抜いていきました。
キャリパーを外してブレーキホースも交換しますので、ブレーキホースと連結している「ユニオンボルト(09360-10007)」を緩めます。
ブレーキホースを外し、フロントフォークへの取り付けボルトも緩めて外します。取り付けボルトは安定のサビまみれなので、新しいもの(品番:01517-08307 ×2)を注文しました。
GN125Eのキャリパーの取外し&分解
キャリパーが外れましたので、まずブレーキパッドを取り外します。
その他の部品も全部はずしてバラバラにしてやりました。
ブレーキピストンを外すヤーツで固着したピストンを外します。
なかなか固くて取れませんでした。。。
グリグリしてようやく外れました。。
Oリングも交換しますので外します。
ピストンには巣が入ってしまっていましたので、ピストンも新品に交換する必要があり、どんどん出費がかさんでゆきます(涙目)
キャリパーの内部は、古いフルードが固まって固着している感じです。
キャリパー自体の塗装もアレな状態なので塗装することにしました。
余っていた耐熱ブラックでさっと一吹き(雑)
まあこんなもんでしょう(どのみち汚れるし・・・)
新しい部品が届きましたので、組み付けていきます。
・ピストンセット(59300-36830)
・ブーツ・アクスル(59312-36500)
・インシュレータ・アクスル(59313-36500)
・ボルト(01517-08307)
・プロテクタ・キャリパ(59313-13001)
・デイトナ(DAYTONA)シリコングリス
Oリングにシリコングリスを塗って組み込みました。
新しいピストンと、ピストンブーツにもシリコングリスを塗って組み込みます。
そのまま無理やり押し込んでも入らないので、ピストンブーツを伸ばした状態でキャリパー側に先にピストンブーツをはめ込みます。無理やり押し込むとピストンブーツが破れます(経験済み)
その後でゆっくりピストンを押し込めば完了です。
ブーツ・アクスル(59312-36500)、・インシュレータ・アクスル(59313-36500)にもシリコングリスを塗り、
キャリパーに組み込みます。
両方入った状態です。
ブーツ内部にもシリコングリスを入れます。
キャリア側にもシリコングリスを付け
ブーツの穴に差し込み、
何回か上下させ、スムーズに動くかを確認できればOKです。
ブレーキパッドも減っていましたので新しいものに交換します。
パッドが減る → キャリパーのピストンの移動量が増える→(Oリングやシールの劣化により)ピストンが戻らなくなる
みたいな感じだったのでしょうか。新品と比べると半分ぐらいの厚さになっていました。
新しいブレーキパッドの裏面にパッドグリスを薄く付けておきました。
キャリパーピンで抑える形でブレーキパッドを組み込めば完了です。
これまで、「プロテクタ・キャリパ(59313-13001)」が付いていなかったので、取り付けることにしました。
こんな感じで取り付けます。
キャリパーの取り付けボルトはサビサビだったので、新しく注文しました。品番(01517-08307)
リフレッシュしたブレーキキャリパーを取り付けて完了です。「フロントブレーキキャリパーボルト」の締め付けトルクは150~250(kg-cm)14.7~24.5(Nm)とのことです。
GN125Eのブレーキホースの交換方法
ブレーキホースも交換しますので、フェンダーのステーから外しておきました。「GN125のサービスガイド」によるとブレーキホースの交換は「4年毎」が推奨されています。
ブリッジ部分もステーがありますのでここも外しておきます。
マスターシリンダーとのボルトも外します。ブレーキフルードが垂れてくるので、ウエスなどで受けておきます。
ブレーキホースはGN125Hのものをタオバオで買いました。
クラッシュワッシャー(内径10mm)も用意しました。
キャリパ・クラッシュワッシャー・ブレーキホース・クラッシュワッシャー・ボルトの順に組み付けて完了となります。
次にマスターシリンダーの交換、ブレーキフルードの交換を行いました。