20年以上ぶり?GN125のフロントフォークオイル交換
GN125Eのレストア・メンテナンス計画の一環で、フロントフォークのオイル交換も行うことにしました。
中古で購入してからフロントフォークのオイルを一度も交換したことが無いのですが、おそらく新車から一度も交換されたことが無いのでは、という疑惑もあり。。。
GN125のフロントフォーク取り外し
フロントフォークの取り外しにはいくつかのボルトを緩める必要がありました。フロントフォークのキャップも外す前に少し緩めておくと良いと思います。
フロントフェンダーも外す必要があります。フェンダーの裏側は錆だらけでした。。。これも後々塗装する予定です。
スピードメーターケーブルを通すゴム部品も外しておきます。
シリコンスプレーなどでゴムを滑りやすくしておくと取り外しやすかったです。
フロントフェンダーが取れました。錆がひどいのでこれもあとで綺麗にしたいと思います。
この裏にあるボルトも緩める必要があります。
裏側に見えるボルトを緩めます。工具が届きにくいので外すのに若干苦労しました。
フロントフォークのトップ部分を布を当ててハンマーなどで叩いてフロントフォークを抜き取りました。(フロントはジャッキアップした状態で)
ようやくフロントフォークが外れました。
GN号はしばらく前足が無い状態となります。
フロントフォークのキャップを外したところです。
キャップ部分にはOリングが付いているのですが、これは新品に交換しようと思います。
古いオイルを排出してみると、なんとも言い難い匂いがあたりに漂いました。。。「牛小屋みたいな匂い」というのが一番近い表現かもしれません。。とにかく臭いです。
フロントフォークからスプリングやカラーを取り出しました。スプリングは巻が多い方が上になっています。
スプリングの上には矢印のようにワッシャーがついており、その上にカラーがあります。
中のオイルが抜けきるまで逆さまにしておきました。
中のカラーも腐食していましたので磨いておきました。下が磨いた後のカラーです。
両方磨き終わりました。キャップのボルトも汚いので磨きます。
右が磨いた後のキャップボルトです。
両方磨き終わりました。
フロントフォークもかなり汚れていたので磨きました。詳細は別記事を参照ください。
インナー部分にも小さな錆が出ています。幸い、フォークの稼働部分には錆は出ていませんでした。
GN125のフロントフォークに新しいオイルを入れる
フロントフォークに新しいオイルを入れていきます。
作業にあたっては、以下を用意しました。
・スズキ純正フロントフォークオイル(G-10)
・フロントフォークキャップOリング(51181-25010)(2個)
・フロントフォークオイル交換用 油面調整レベルゲージ
・メスシリンダー
フロントフォークキャップのOリングは念のため新品に交換しました。
GN125のフロントフォークオイル量は「174cc」とのことです。メスシリンダーで174ccを計量しました。
油面の高さがインナーチューブ上端から375mmとありますが、ネットの情報によると「一番縮めた状態で上端から166mm」でもOKとの情報がありました。(GNエキスパートの先輩方に感謝しかありません。。)
恐らく今後、出番は無いであろう油面調整ツールをせっかくなので使います。
オイルを入れたあと、170mmに設定して入れてみました。
ちょうど5mmぐらいの高さまでオイルが付いたので、上端から166mmぐらいであろうと判断しました(適当)
ある程度綺麗にしたフロントフォークの具を、順番を間違えないように入れていきます。スプリングは巻数が多い方が上になっていました。
キャップをして完了です。キャップは車体に取り付けて車重をかけてから本締めをしますので仮止め状態です。何度か伸縮させて問題ないことを確認しました。
フォークブーツも破れはありませんでしたが、艶出しのためシリコンスプレーをしておきました。
外観も中身も若返ったフロントフォーク。乗り心地は変わるでしょうか。。。
車体に取り付けて完了となります。
フロントまわりのリフレッシュはだいぶ進んできました。