「タペットクリアランス(バルブクリアランス)」とは?
「タペットクリアランス(バルブクリアランス)」とはロッカーアームがバルブを叩く部分であるタペット部のすき間のことで、ここを適正に調整する必要があります。
クリアランスが広すぎるとタペット音が大きくなり、狭すぎるとバルブの隙間が開くことになりエンジンが不調になってしまうとのことです。
「タペットクリアランス(バルブクリアランス)」についてのYoutube動画がありましたので貼っておきます。
調整前と調整後のタペット音の違いがわかりやすい動画もありました。
実際の調整方法はこちらの動画がわかりやすかったです。
GN125のタペットクリアランスの調整方法は?
GN125のタペットクリアランス(バルブクリアランス)の調整方法ですが、「GN125 サービスマニュアル」には下記のように説明がありました。
・シリンダヘッドカバーのインスペクションキャップを外す。
・クランクシャフトを回してピストンが圧縮上死点になるところで止める。
(このとき、インレット・エキゾーストともにバルブが閉じている。)
・「シックネスゲージ」を用いてタペットクリアランスを測定する。
・測定値が標準値を外れていたらタペットアジャストレンチを用いて標準値の範囲内になるように調整する。
・調整はロックナットをゆるめてタペットスクリュを回して行う。
タペットスクリュを ・左へ回す・・・クリアランスが大きくなる ・右へ回す・・・クリアランスが小さくなる ・調整後ロックナットを確実に締め付ける
タペットクリアランス(冷機時)
・インレット(吸入):0.08mm-0.13mm
・エキゾースト(排気):0.08mm-0.13mm
(※GN125Hなどはクリアランスの数値が違うかもしれないのでご注意ください)
GN125のタペットクリアランスの調整をやってみた
タペットクリアランスの調整にあたっては、「SK11 コインドライバー 」と「シックネスゲージ」を購入しました。
・シリンダヘッドカバーのインスペクションキャップを外す。
「SK11 コインドライバー 先端アール形状 NO.830-045C」を使ってキャップを取り外しました。
・クランクシャフトを回してピストンが圧縮上死点になるところで止める。
下記の部分をソケットレンチなどを使って回し、エンジン側の三角マークと、フライホイール側の線をあわせるように回します。
ゆっくり回さないと行き過ぎてしまうので注意が必要です。(このとき、インレット・エキゾーストともにバルブが閉じている状態になります)
写真ではわかりにくいですが、▼の印と、フライホイール側にある線をあわせるようにします。
下記のように、前後のタペットクリアランス調整用のインスペクションキャップを開けると、ロックナット・タペットスクリュが見えます。
「シックネスゲージ」を用いてタペットクリアランスを測定します。
測定値が標準値を外れていたらタペットアジャストレンチを用いて標準値の範囲内になるように調整します。
・インレット(吸入):0.08mm-0.13mm
・エキゾースト(排気):0.08mm-0.13mm
1.ロックナットを緩める
2.タペットスクリュを回しシックネスゲージを挟む
3.引っ張ると抜ける&押しても戻らないぐらいであればOK(ようかんを切るぐらいの感覚らしいです)
タペットスクリュを左へ回すとクリアランスが大きくなり、右へ回すとクリアランスが小さくなります。
最後にロックナットを締めて調整完了です。
思っていたより難しい作業ではなかったですが、これで合っているのか?という不安は若干残ります。
心配な方はバイク屋さんに頼む方が良いと思います。工賃は車種にもよりますが5000円〜からのようです。