キースター(KEYSTER)の燃調キット
前回のキャブレター分解・清掃編に引き続き、今回はキャブレターの組み立て編になります。
キャブレターの組み立てにあたり、せっかくなのである程度部品も新しくしようと思い、「キースター(KEYSTER)の燃調キット」を購入しました。
GN125Eのキャブレターの場合は「FS-5315N」が該当します。
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キャブレター用の各種パーツがセットになっており、
各種ジェット類、
諸々の交換用パーツが入っており、大変お得なキットになっております。
私のGNの場合、吸気・排気共にノーマルなので、ノーマルのセッティングにする予定ですが、
濃い・薄いなど症状に応じたセッティングマニュアルも付属しており、めちゃくちゃ親切なキットです。
キャブレター内のパーツを交換していく
早速各部品を交換しながらキャブレターを組んでいきます。まずはニードルバルブ関連パーツの交換です。この部品を交換します。
キャブレター底部のこの穴に入っているパーツです。Oリングがついており、指でグッと押し込めば入るようになっています。
次はニードルジェットを交換します。
このように側面に溝が入っています。
パイロットジェット側の穴につながる横穴も空いています。
このパーツをキャブレターの上側から入れていきます。
上からグッと押し込む感じで入れます。
穴の内部には突起があるので、先ほどの横溝が合うように方向をあわせます。
ストックで持っていたもう一個のGN125Eのキャブは若干穴の形状が異なり、メインジェットの穴のストッパー部分がこんな形状になっていました。
次はメインジェットを先ほどのニードルジェットにドッキングします。
キースターのキットにはメインジェットが6種類用意されていますが、今回はノーマルの「#102.5」を使います。
これがメインジェットです。下が新しい方のメインジェットです。
ワッシャーを装着して
ニードルジェットのネジ穴にマイナスドライバーで取り付けます。
次はパイロットジェットを取り付けます。標準の「#35」を取り付けます。
他には「#34」「#37.5」が用意されていました。
右が新しいパイロットジェットになります。
パイロットジェットはメインジェットの隣のこの穴に入れます。
小さいマイナスドライバーで締め付ければ完了です。
GN125Eのキャブレターの場合、パイロットジェットの穴はキャップで塞ぐことになります。燃料はメインジェット側の横穴から供給されるようになっています。
このキャップを外してしまうと燃料が濃くなりすぎるようです。
次はパイロットスクリューを取り付けます。
スクリュー本体→スプリング→ワッシャー→Oリングの順で取り付けます。
上が新しいパイロットスクリューです。
GN125Eの場合、キャブ上部にパイロットスクリューがあります。GN125Hのキャブレターの場合は横にパイロットスクリューがあり、調整がしやすそうです。
スクリューを一旦締め込んだ状態から、ざっくり2回転ぐらい戻しておきました(あとで微調整します)
次はエアージェットを取り付けます。エアージェットは「#180」のみ付属しています。
上が新品になります。
ダイアフラムがある、この部分にセットし、マイナスドライバーで組み付ければOKです。
次はジェットニードルになります。標準は「Y160-S」です。純正は「4DZ35」と刻印されているものになります。
キットには「Y160-L/-S/-R/-RR」の4本が付属しています。
右が純正のニードルです。確かに「4DZ35」という刻印がありました。クリップは上から2段目にセットされています。
新しいジェットニードルに、リング→クリップ→ワッシャー→スプリングの順で取り付けます。
こんな感じになります。
これをピストンに取り付けます。きっちり入ったことを確認します。
あとはプレートとネジ2本て固定します。このような感じで固定できればOKです。あとピストン側面にはかるくシリコングリスを塗っておきました。
ピストンをキャブレター上部にセットし、ダイヤフラムをはめていきます。ダイヤフラムはキャブ側の溝にピッタリはまるようにします。
そしてこのビヨンビヨンのガチャガチャのおもちゃみたいなバネを入れ
目玉のおやじみたいな蓋をすればOKです。
蓋のネジも新しくしておきました。品番は「スズキ純正 スクリュー 02112-0508A」でした。
ネジは4箇所あります。
次はフロートを取り付けます。フロートはまだ使えそうなので、ケチケチ作戦でいきます。フロートピンは新しくしておきました。品番は「ピンフロート 13254-92311 13254-92311」になります。
フロートを押させる金具のネジも新しくしておきます。黒い方が新しいネジになります。品番は「スクリュ 品番02112-0406B」でした。
金具を取り付けたあと、フロートを取り付けます。フロートピンで固定します。
フロートがフニフニと問題なく動くことを確認します。
次はフロートチャンバーになりますが、古いガスケットが付いているのでカッターなどで取り除きます。
一通りガスケットが取れました。
フロートチャンバーの底にあるボルトも交換します。
左が新しいガスケットとボルトになります。キースターのボルトにはプラスの溝は掘られていませんでした。
ガスケットをセットし、ボルトを締め付けたら完了です。
ガスケットを外した部分はオイルストーンで軽く平らにしておきました。
オイルストーンにオイルをつけて、軽く押さえる程度で表面をならします。
新しいガスケットもキースターのセットに付属していました。
ガスケットをピッタリあわせて
あとはネジで4点とめたら完成です。
ようやく組み上がりました。ボディはもうちょい綺麗にしたかったですが、まあこんなもんでしょう。
取り外した時よりはピカピカになったと思います。
これにホース類をつけて車体に取り付けます。
インシュレーターは劣化していなかったので、綺麗にして再利用します。Oリングのみ交換します。Oリングの品番は「Oリング D:2.4 ID:31.7 09280-32006」でした。
エンジン側もオイルストーンで軽く綺麗にしておきました。
キャブレターを車体に取り付けます。外した時と逆の要領で角度を変えながらねじ込んで行きます(雑
取り付けができたら、ワイヤー類などを接続します。
ガソリンホースを接続していよいよ始動確認します。
キーをオンにしてセルでスタートします。
問題なくエンジン始動できました。アイドリング付近は問題なさそうです。
「直そうとしてすぐ壊すマン」の汚名を返上できました。走行して他の速度域も確認します。
走行時もボコ付いた感じもなく特に問題なさそうです。
少し走行したところで、パイロットスクリューを調整します。
キャブの上部にあるこの部分のスクリューで調整します。
一番締めた状態から1回転〜2回転半ぐらい戻しの間でアイドリングが一番高くなるところに合わせますが、正直違いがよくわかりません。。。
ちっさいマイナスドライバーの先っぽで回しているので、非常にやりにくいです。。。しかもグローブがないと火傷しそうです。
スクリューを2回転戻しの状態から締め込んでいくとアイドリングがやや低くなる部分は確認でき、そこから開ける方向に戻すと少しアイドリングが上がることは確認できました。2回転〜1と3/4回転ぐらいの間がよさそうです。
GN125Eの場合、出荷時のパイロットスクリューの戻し量は1回転+7/8ぐらいの戻し量という情報をどこかで見た気がするので、たぶんそのあたりが安定しそうです。
あとは、アイドリングアジャストスクリューを回して、アイドリングが1500回転ぐらいになるように調整しました。
ひと仕事終えましたのでバイクを眺めながらジョージアの猿田彦を飲んで
休憩したら帰ろうと思います(寒くてトイレも近いので・・・)最後まで読んでいただきありがとうございました。