GN125Eのキャブレターのオーバーホール①【キャブレター取り外し・分解・清掃編】

GN125Eメンテナンス
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GN125のキャブレターの取り外し

私のGN125Eですが、アイドリングがやや不安定なのと長らくキャブレーターのオーバーホールをやっていなかったので、この機会にオーバーホールをしようと思います。

キャブレターを外すにはガソリンホースやケーブル類を外しておく必要があります。また、エンジン側とエアクリーナー側の接続部分のネジなども緩めておきます。

あとはキャブレターを横にしたり斜めにしたりグリグリしていると、いつの間にか外れると思います。

あとはエンジンにゴミなどが入らないように布を詰めておきました。

GN125Eのキャブレターの分解

まずはキャブレターからホース類を外していきます。GN125EとGN125Hではキャブレターの形状が異なりますが基本的な構造は多分一緒だと思います。

ちなみにGN125EのキャブレターAssyの品番は「GN125E キャブレターアッシー 13200-05310」または、「GN125E(J/K/M) キャブレターアッシー 13200-05311」となっております。

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まずはキャブレター底部のフロートチャンバーから外してみます。ネジが硬いので舐めないように注意が必要です。ネジは4本あります。

フロートチャンバーが外れました。

次はメインジェットを外します。アクセル全開付近のガソリンの量を決める部品になります。

このメインジェットをマイナスドライバーで外します。

下がメインジェットの穴、上がパイロットジェットの穴になります。上の穴に小さめのマイナスドライバーを入れ、パイロットジェットを外します。パイロットジェットは穴の奥の方にあります。

GN125Eの場合、パイロットジェット側の穴は下の写真のようにキャップで塞がれています。燃料はこの穴からは吸わずに、メインジェットと繋がっている横穴から供給される仕組みになっているようです。

なので、このキャップを外してしまうとアイドリング付近の燃料が濃くなってしまうようです。

ちょっと舐めかけましたが、なんとかパイロットジェットが外れました。

パイロットジェットはこんな感じのパーツです。ジェット類は真鍮製でネジなめしやすいので注意が必要です。

次はパイロットスクリューを外します。GN125Eの場合、キャブレターの外側上部に付いています。針状のスクリューとバネ、ワッシャ、Oリングで構成されています。GN125Hの場合は横にあるみたいですので、横にある方が調整しやすいのではないかと思います。

スロットル全閉時の混合気量を調整するパーツなのでこれもなかなか重要なパーツです。ワッシャーとOリングもきっちり回収しておきます。Oリングを取り忘れて二枚重ねにしてしまうなどがあるので注意が必要です。

次はフロート付近のパーツを外します。このフロートやニードルバルブはフロートチャンバー内の燃料液面を一定に保つためのパーツです。これらが劣化するとオーバーフローの原因になります。

ニードルバルブは先端部分に段付きが生じていましたので交換した方がよさそうです。

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ニードルバルブを格納している側のパーツです。こちらにはOリングとフィルターが付いています。先ほどのニードルとセットで純正パーツが供給されています。品番は「バルブアッシーニードル 13370-44500 13370-11400」でした。

次にフロートを外していきます。このフロートが浮くことで先ほどのニードルを押上げ、燃料の液面が一定量になるように調節しています。

フロートを外すため、フロートピンを外します。フロート本体を破壊しないように注意が必要です。ハンマーでピンの端を雑にしばくとピンが外れました。

次は上部のカバーを外します。4つのネジで留まっているのですが、これも結構硬いです。ねじ山なめたろうにならないように注意が必要です。「フンッ!」とか「クフッ!」とか切ない吐息を発しながらネジ山と格闘する中年男性。

カバーを外すとダイアフラムというゴムのパーツがあります。幸い穴は空いていないようでした。このダイアフラム Assyの品番は「スズキ純正 ダイアフラムアッシー 13500-33200」なのですが、昔はそんなに高くなかったのに廃盤パーツになったからなのかネット上では1.8万円ぐらいしていました。

お財布事情が寂しいので今回は交換せずにいこうと思いますが、代替品とか流用できるパーツを探しておく必要がありそうです。

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あとダイアフラムの下にあるエアージェットも外しておきました。

次はジェットニードルのホルダーを外します。このホルダーは底側から上部に抜ける形となります。

GN125Eのキャブレターの洗浄・磨き

各パーツをキャブクリーナーで洗浄していきます。外したジェット類は穴部分にキャブクリーナーを吹きました。

穴の詰まりがひどい場合は、キャブレター用のクリーナーセットがあると便利かもしれません。細い穴を通すようの針もあります。

普段からバイクには乗っていたので、ひどい詰まりはありませんでしたが、キャブレター本体も一応穴という穴にキャブクリーナーを吹きました。こんな構造のパーツを昔のひとは良く考えたなと関心しまくりです。

細かいパーツはキャブクリーナーでドブ漬けにしておきます。使わなくなった子供のお砂場道具を使わせてもらいました。

ジェットニードルも外すことにします。「直すつもりだったのにいつのまにか壊す人間」なので細心の注意を払います。

クリップは上から2段目に入っていました。(これがデフォルトのようです)

一通りなんとか分解できました。

あとはキャブレター表面も汚れていますので、歯ブラシでこすります。GN125の場合はシングルキャブなので作業は1個で済みますが、これが4連キャブとかは気が遠くなりますね。部品交換もお金がかかりそうです。

次は水研ぎペーパーで上部のパーツを磨きました。こんな目玉みたいなガラクタを磨いて何が楽しいんだという目で、子供が冷ややかな視線でチラ見していきました。でも毎日のしごとに疲れたおっさんにはこういう無心になれる作業が落ち着くんです。

仕上げはメタルコンパウンド(ブルーマジックのメタルポリッシュ)で磨きました。

最後はキャブ本体ですが、形状が複雑なのでブラストなどが無いと綺麗にするのは難しいです。なのでざっくり磨くぐらいにしました。次は組み立てですが長くなったので一旦この辺で。

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