お気に入りのヘリノックス(Helinox)チェアワンのフレームが折れた・・・
普段家の中でも使っている、アウトドアチェア「ヘリノックス(Helinox)チェアワン」ですが、フレームの1本が見事にボキッと折れてしまいました。
2014年ぐらいに購入し、約5年毎日使い込んだ結果、金属疲労でフレームが折れてしまいました。
膝の上に子どもたちが乗ってきてグリグリ動いたりもしていたので、結構酷使していたと思います。
ちょうどジョイント部分でポキっとフレームが折れてしまっています。。。
ヘリノックス(Helinox)チェアの修理方法は・・・?
フレームは折れたものの、カバーはまだ使える状態なので、なんとか修理したいと思いました。
考えられる修理方法としては以下があるかと思います。
- ショップに修理を依頼する
- フレームだけをヤフオクやメルカリで探す
- パチノックスを買って、フレームだけ流用する
- 丸パイプを加工してフレームを修理する
1.ヘリノックス(Helinox)チェアの日本代理店に修理を依頼する
ヘリノックス(Helinox)チェアの日本の正規代理店はモンベル、A&Fだそうです。
近くに店舗があれば、持ち込んで修理をしてもらえるようです。
ただ、2020年5月現在、私の住んでいる地域では新型コロナの影響で、外出自粛などもあるので難しい感じです。
郵送などでも修理は可能なようですが、その場合送料を負担する必要もあります。
2.フレームだけをヤフオクやメルカリで探す
次に検討したのが、ヘリノックス(Helinox)チェアのフレームだけをヤフオクやメルカリで探す方法です。
風でヘリノックスが焚き火にダイブしてしまい、穴が空いたのでフレームだけを出品する方がたまにいらっしゃいます。
探してみたところ、あるにはあるのですが、同じことを考えている人が多いせいか、
- すぐに売れてしまう
- 残っているものは値段が高い
といった感じでした。
また、デメリットとして、中古品となるので、すでに金属疲労が蓄積されていると、同じようにまたすぐに折れてしまう可能性も考えられますので、使用期間やコンディションを確認してから購入するのが良いと思います。
3.通称「パチノックス」を買って、フレームだけ流用する
今回最初に試してみたのが、ヘリノックス(Helinox)チェアの類似品である、いわゆる「パチノックス」のフレームを流用する方法です。
Amazonでも色々な種類が発売されているのですが、異常に安いものは、レビューを見てみると結構ひどいものがあったりしたので、ナチュラムが販売している「ハイランダー(Hilander)キャンプ用コンパクトチェア」を楽天ポイントを使って買いました。
収納袋はこんな感じです。ヘリノックスのようにフレームにかけられるような、両サイドについた輪っかはありませんでした。
袋から取り出したところ。シンプルに座面とフレームが輪ゴム止めで入っていました。
組み立てはヘリノックスと同様簡単でした。新品の状態では座面シートをフレームにはめるのがやや硬いかもしれません。
座り心地ですが、ヘリノックスに比べると、やや左右にゆらゆらする感じがしましたが、ヘリノックスを知らなければ気にならないレベルかと思います。
ヘリノックスの座面シートをかぶせてみましたが、問題なく取り付けできてしまいました。。。座面シートの違いによる座り心地の差はそれほど感じませんでしたが、材質は質感はやはりヘリノックスのほうがしっかりしてそうです。
パッと見は完全ヘリノックスですね(^^;
「ハイランダー(Hilander)キャンプ用コンパクトチェア」の仕様ですが、
- 本体生地:600Dポリエステル
- フレーム素材:金属(アルミニウム合金)+樹脂
- 使用サイズ:幅56×60.5×65.5cm
- 収納サイズ:幅34×10cm
- 重量:約900g
- 耐荷重:100kg
という感じです。
一方、現在のヘリノックス(Helinox)のチェアワンは以下のような仕様です。
フレームは独自開発のアルミニウム合金が使われおり、軽さや強度に優れたものとなっています。
- フレーム素材: 独自開発の超軽量アルミニウム合金「TH72M」+樹脂
- 使用サイズ:幅52×奥行き50×高さ66cm
- 収納サイズ:幅35×奥行き10×高さ12cm
- 重量:890g(960g) ※()内はスタッフバッグ込みの重量
- 耐荷重:145kg
「使用サイズ」を比べると結構違うな、という印象ですが実際は見た目的にはほぼ変わらず、写真のようにチェアワンで使っていたカバーをハイランダーのフレームにかぶせても、普通に使えそうです。
ちなみに折れてしまったのは、旧型のチェアワンなのですが、フレームの太さや長さが現行のチェアワンとは若干異なるようです。
■ 旧型のチェアワンのフレーム
- 背もたれ部分のフレーム長: 53.5cm (上部25cm + 下部28.5cm)
- 座面部のフレーム長:28.5cm ※フレーム径 約12.6mm (←今回折れたフレーム)
- 脚部のフレーム長:23cm ※フレーム径 約12.6mm
- 中央部分のフレーム長:30cm
■ 新型のチェアワンのフレーム
- 背もたれ部分のフレーム長: 53.5cm (上部25.5cm + 下部28cm)
- 座面部のフレーム長:28cm ※フレーム径 約14mm
- 脚部のフレーム長:22cm ※フレーム径 約14mm
- 中央部分のフレーム長:30cm
ちなみに、「ハイランダー(Hilander)キャンプ用コンパクトチェア」の各部のフレーム長ですが下記のようになっていました。
■ ハイランダーキャンプ用コンパクトチェア
- 背もたれ部分のフレーム長: 52.5cm (上部22.5cm + 下部30cm)
- 座面部のフレーム長:30cm ※フレーム径 約13mm
- 脚部のフレーム長:22.5cm
- 中央部分のフレーム長:30cm
また、今回折れた旧型チェアワンの座面部のフレーム(28.5cm)はフレーム径は約1.2cm(公式によると正確には12.6mm?)ぐらいでしたが、新型のチェアワンでは約1.4cmぐらいでしたので、約1~2mmほどフレームが太くなっているようです。ハイランダーも1.3cmぐらいでしたので、チェアワンの旧型と新型の間ぐらいの近いフレーム径のようです。
このように、ヘリノックスにも新旧で仕様変更があるみたいですので、脚部のカバーなどの付属パーツを買う時は注意が必要そうです。
ハイランダーの脚部のキャップはヘリノックスとは異なり、突起のついたキャップとなっています。このまま自宅で使うと床に傷がつきそうです。。。
そのまま使うと早速マットが傷付きました。。。
自宅で使うだけであれば、丸型椅子用の脚キャップも安価で良さそうです。
キャップの径は12.7mmのものが抜けにくく、ハイランダーにジャストフィットでした。
脚部のキャップをヘリノックスのものと交換してみました。旧式のヘリノックスのキャップは内部の径が12mm、ハイランダーは13mmぐらいあるので、若干きついです。
無理やりはめると、簡単には取れなくなってしまいましたので、キャップを交換するのであれば新型のヘリノックスのキャップ(チェアラバーフィートV2)が良さそうです。
ただ、新型のヘリノックスのチェアラバーフィートは内径が14mmぐらいありますので、ハイランダーには若干大きく、サージカルテープを巻いて1mmほど径を厚くすると抜けにくくなりました。
チェアワン用のロッキングフットも問題なく取り付けできてしまいました。
さらに「キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) キャンプ用品 椅子 チェア用サイドポケットUC-1550」を取り付けてみました。
家で使う場合はテレビのリモコンやスマホなどを入れて使うと便利です。
4.丸パイプを加工してフレームを修理する
前述のように、ヘリノックスのフレームの折れた部分のパイプ径が旧型では約12mmぐらいということが判明したので、同じぐらいの径の丸パイプを使えば修理ができそうな気がしています。
ヘリノックスタイプの椅子は、フレームが「ショックコード」というゴムでできた伸縮性のあるロープで連結されており、フレームの端にあるキャップを外すことで簡単にフレームを外したり、ショックコードを交換することができるようになっています。
ヘリノックスのショックコードは4mmぐらいが良いようです。
12mmのアルミ丸型パイプです。黒があればよかったのですが、今回はシルバーで我慢ということで。。公式には旧型のパイプ径は12.6mmらしいので、12.5mmや12.7mmがあればそちらでも良いと思います。
「光(Hikari) AM121 アルミ丸パイプ」というのを買いました。径は12mm、厚みは1mmでした。確証はありませんが新型のヘリノックスであれば13~14mmぐらいが良いのではないかと思います。
「パイプカッター」を使うと簡単に丸パイプを切断することができます。
パイプに固定して軽く一周させ、ずれていないことを確認しぐるぐる回していきます。時折、黒い部分のつまみを回して刃をパイプに食い込ませていきます。
コンパクトバイス(パイプバイス)があるとパイプを固定しやすく作業がはかどります。(なくても作業はできます)
厚みも1mmぐらいなのですぐに切断することができました。折れたフレームと同じ長さにカットしました。
ショックコードを止めているキャップを外して、新しいパイプに入れ替えてみました。キャップは若干スカスカしたので、マスキングテープなどで厚みを調整しています。
座面カバーをかけたところ。座ってみましたが、問題はなさそうです。
しばらくは使えていたのですが、今度は背もたれ側のパイプ連結部分が↓のように折れたのではなく、めり込んで取れなくなってしまいました。。。
中のショックコードも断裂しそうになっていてなかなかの状態でした。。。
仕方ないので、背もたれ部分のパイプ(2本連結した状態)と同じ長さのパイプを用意して
今回も同じようにパイプカッターで切断します。
合わせてショックコードも交換します。メルカリで4mmのショックコードを入手しました。
ショックコードを通してから、コードを引っ張りつつ、元のショックコードと同じ長さでカットします。
背もたれ側も補修が完了しました。なかなか満身創痍な状態です (^^;
折りたたみ収納はできなくなってしまったので、こちらはお家専用になりそうです。
あと、パイプの材質ですが、アルミだと大人が使っていると少しづつ曲がって来ている感じなので、より強度のあるステンレスあるいは巻ステンレス(中はスチール)などの材質が良さそうな気がしています。こちらは子ども用にしたいと思います。