新品バッテリーに交換したのに悲しい結果に・・・
前回、5年ぶりにGN125Eのバッテリー交換をしたわけですが、テスターで電圧を測ったところ、エンジンの回転時に電圧が下がる、という状態になっていました。
GN125のサービスマニュアルを読んで原因を探る
GN125サービスマニュアルによると、下記の記載がありました。
★エンジンを始動し、5,000r.p.mで運転する。
★ヘッドライトをハイビームで点灯し、この時の電圧計の指示値を読み取る。
★所定の電圧が出ないときはジェネレータ、レクティファイア等を点検する。充電(電圧)性能:13.5V~15.5V
GN125E サービスガイド
アイドリング時には12.5V前後出ているので、ジェネレータ(発電側)ではなく、「レギュレートレクチファイヤが故障していると予想しました。
レギュレートレクチファイヤは「レギュレータ」と「レクチファイヤ」という機能に分かれます。電気素人の私には詳しい仕組みはわからないのですが、それぞれ下記の役割があるそうです。
「レギュレータ」:発電した電気の電圧を一定以上に上がらないようにする 「レクチファイヤ」:発電された交流電流を直流に整流する
SUZUKI 純正部品
品番:32800-05300
レクチファイアアッシ レギュレーター
レギュレータは余剰の電力を熱に変えて放熱するのですが、高回転になりやすい中・小型車では、大型車に比べて、熱が原因で故障することが多いそうです。
GN125Eの「レギュレートレクチファイヤ」を交換する
車両から「レギュレートレクチファイヤ」を外してきました。
GN125Eの場合外し方はとても簡単で、タンク下にある下記のカプラーと、バッテリー横にあるアース用の黒いコードを外すだけになります。
こんな感じで「レギュレートレクチファイヤ」本体からは5本のコードが出ています。黒いコードがアース用のコードです。
カプラーには、赤のプラスコード、と3本の黄色いコードがつながっています。(このあたり、GN125EとGN125Hなどの車両でカプラーの仕様が違うようです。)
カプラーの内側は下記のように4つの端子が見えています。
端子の突起部分を抑えるとカプラーから端子を引き抜くことができます。
端子を全部取り外しました。
新しく買ったレギュレータです。Amazonで1500円ぐらいで買えました。GN125H用のものらしく、カプラーの形状が異なっています。
左が旧のレギュレータ、右が新しく買ったレギュレータです。大きさも新しい方が1.5倍ぐらい大きく、放熱性能が高そうです。
どちらも安定の中華製でした。値段も安いので壊れたらAmazonでポチるぐらいの消耗品と考えるようにしますw。
新しい方のレギュレータは、コードの出方もやや異なっていました。緑がアース用でした。
白カプラーは、赤(プラス)と緑(アース)がセットになっており、黄色い3本の線は黒のカプラーにまとめられています。GN125Hだったらそのまま挿さるのでしょうか。
GN125Eには残念ながらそのまま使えないので、こちらも端子を外します。
旧型のカプラーに挿せるように、電装ターミナルキットを使ってコードを加工します。
コードが短いのでギボシ端子で連結できるように加工しました。
とてもやっつけですが、旧型のカプラーにつなげるようにしました。(この後コードカバーを付けました。)
こんな感じで取り付けました。前のレギューレーターより存在感がありますw
取付時にはカプラー部分に接点復活剤を吹いておきました。
ちなみに横から見た時の取り付け箇所は下記のような感じです。
再度、電圧をテスト測定!結果は!?
「レギュレートレクチファイア」を交換し、いよいよ再度電圧テストをします。
まずはエンジン停止時。12.7Vでした。
次はアイドリング時(低回転時)13.2Vでした。
いよいよ高回転時・・・
おおおお!14.1V前後でちゃんと電圧が制御されていますね!!!
これで新品のバッテリーがすぐに上がることはなくなりそうです。