GN125でエンジンが温まるとアイドリングが低くなる現象が発生
エンジンの載せ替えとキャブレターのオーバーホールで多分20歳ぐらい若返った爺N号ですが、1点だけ気になる症状が出ています。しばらく運転してエンジンが温まってくると、信号待ちでやたらアイドリングが低くなるという症状が出ています。
バイクブロス(BikeBros)さんのサイトによると、エンジンが温まると不調になるような現象は、その原因の多くがイグニッションコイルもしくはエンジン内部の点火用発電コイル(エキサイターコイル)が原因のケースが多いとの記載がありました。
私のGNの場合、しばらく走って症状が出だすと、アイドリングがだいたい1000回転以下になり、ヘッドライトをOFFにすると2000回転ぐらいまで上がります。なので、症状が発生した時には発電機からの発電量が不足し、アイドリングが低下している可能性があると思っています。
エンジン載せ替え後に発生している気がしており、エンジン側の発電の経路に原因がありそうな気はしていますが、自分の記憶も曖昧なので(記憶喪失気味)少しづつ切り分けていく必要がありそうです。
テスターで見る限りはエンジン始動直後は問題なく発電できていますが、それがエンジンの熱などによって影響を受けているのかどうかまではわかりません。
一旦切り分けというかネタのために交換が比較的容易なイグニッションコイルを先に交換してみたいと思います。ブログがYouTubeを始めたおかげで、ちょっとしたトラブルはネタになるので、ありがたいと思ってしまう今日このごろです(^^;
前置きが長くなってしまいましたが、タンクの下にあるこの部品がイグニッションコイルです。
ここからプラグコードが伸びてスパークプラグで火花を飛ばしています。
以前タオバオで買っておいたストック用のイグニッションコイルです。国内の純正品は高いので、GN125F用を買いました。豪爵(Haojue)の純正品っぽいシールはありますが、ほんまに純正品かどうかはかなりあやしいですw
イグニッションコイルはこんな感じの部品になっています。プラグコードやプラグキャップが接続された状態でした。バイクの12V電圧から、2~3万ボルトの高電圧を供給する装置らしいです。これが壊れるとスパークプラグから正常に火花が飛ばなくなるので、アイドリングや走行に支障をきたします。
かなり以前にも、アイドリング時や走行時に時々失火した状態になり、確認するとイグニッションコイルが経年劣化でひび割れしていたことがありました。その時はイグニションコイルの交換ですぐに治りました。
新しい方のイグニッションコイルのコード接続部分から接着剤のような何かが盛大にハミっていますが、見なかったことにします(隠蔽体質)多分少なすぎるよりは良いと思います(ポジティブ思考)
GN125のイグニッションコイルの交換
まずは車体から既存のイグニッションコイルを外します。プラスネジで固く留まっているので舐めないように注意します。「フンッ!!!」「クヌゥ…」「カハッ」などの切ない息を吐きながら、中年男性がねじを緩めていきます。
イグニッションコイルにはこのように、オレンジと白の配線が繋がっていますので、これを外します。
上が新しい方のイグッションコイルです。プラグキャップの形状やプラグコードの長さが微妙に違いましたが、ほぼ同じような形でした。
新しいGN125F用のイグニッションコイルを取り付けて行きます。取り外した時と逆の手順で取り付けるだけなので簡単です。
取り付けできたら、プラグキャップをプラグに接続します。奥まで入ったことが確認できたらOKです。
先ほど外した白とオレンジの配線をイグニッションコイルに挿せば完了です。接続部の端子には一応接点復活剤を吹いておきました。これで症状が治ってくれれば良いですが、迷宮入りしそうな気配もありしばらく走らないと症状がでないのも厄介です。
電装系は興味はあるものの、全くの素人で「乾電池に豆球をつないだら光る」レベルの知識しかありません。
GN125にアーシングケーブルを取り付ける
アーシングケーブルも買ったのを思い出したので、これもついでに取り付けたいと思います。アーシングはバイクの車体からバッテリーのマイナス端子に戻ってくる電気の経路を増やすのが目的だそうです。
そういえばGN125にも、エンジンからバッテリーのマイナス端子に伸びているアース線があったと思いますが、それを増やすイメージだと思います。なので、アーシングは配線類が劣化している古いバイクほど効果があるそうです。
完全にネットの情報の受け売りですが、やらないよりは良いだろうぐらいの感覚で、ちょっとやってみようと思います。
バッテリーのマイナス端子にアーシングケーブルをつなぎ、エンジン側は上部のこの左側のボルトを外し、アーシングケーブルを接続します。
アーシングケーブルは30cmのものを選びました。このようにエンジンの上部から、バッテリーのマイナス端子をつなぐ形になっています。
GN125のバッテリーのゴムバンド交換
あと、バッテリーを固定するゴムバンドがこのようにちぎれかかっていたので、新しいものに交換しました。
下が新しいゴムバンドです。ゴム部分が細く短く、金具の部分が大きいです。
取り付けてみるとややブカブカしていますが、固定はできているので多分問題はないと思います。
あとはタンクやシート、サイドカバーを戻して作業は完了となります。
イグニッションコイル交換後、試走してみた
作業完了後、近所を試走してみました。エンジンは問題なく一発でかかりました。通常走る分には全く問題なく、エンジン載せ替え後は坂道もグングン登る感じがあり快適です。
走行初期は、特に問題なくアイドリングも安定していました。
できるだけ信号で止まるようにしてアイドリング時の回転数を確認します。
20分ほど走ったところで、ちょっと回転数が下がってきた気がします。それより寒くてハナが垂れてきます。電熱ベストと電熱グローブがホスィ。。。乗り手の高齢化も喫緊の課題です。
直ったと思いましたが、やはりダメでした。アイドリングが1000回転以下に下がるようになってきました。
こうなると、坂道でブレーキを踏みながらウインカー出したりする時に回転数がさらに下がるので、若干不安です。
信号待ちでスロットルを少し開け気味にしたり、もしくはアイドリングスクリューで回転数を上げたりすれば良いのですが、アイドリングスクリューで調整した場合は、今度は逆に回転数が落ちにくくなったりするので、限界があります。
あと、このGN125EにはヘッドライトをOFFにするスイッチがあるので、アイドリングの回転数が極端に下がった場合には、ヘッドライトをOFFにすると回転数が上がるので、なんとかそれでしのげたりもします。
まあとりあえず今回はイグニッションコイルには問題ないことが切り分けできたので、よしとしたいと思います。
次はバッテリーに電圧計をつけてみて、乗車時の電圧の変化を見てみようと思っています。発電系に異常がある、もしくは単純にバッテリーが弱っているだけという可能性もありますので。
時々調子がわるくなるGN号のおかげで、ある程度のバイクメンテナンスができるようになりました。構造もシンプルで軽く、交換部品も比較的安く手にはいるので、私のような素人でもメンテナンスがしやすい良いバイクだと思います。
いよいよ寒さも厳しくなってきましたが、引き続きGN号には乗っていきたいと思います。皆様におかれましても、風邪などひかれぬよう体にはお気をつけて、2021年の年末も良いバイクライフをお過ごしください。