走行距離が少ないGN125(LC6PCJB)のエンジンを入手した
30年以上前のGN125Eのエンジンを、入手したGN125のエンジンに載せ替えることにしました。この時点で走行距離は2万7000キロぐらいですが、最近、上り坂でのパワー不足とノッキング、エンジンからのメカノイズが気になってきました。
エンジンを分解してオーバーホールする案もあったのですが、スキルや工具や時間があまり無いこと、バイクがこのGN125しかなく、乗れなくなる期間が長いと困るので、エンジンを載せ替えた方がスムーズかと考えていたところ、程度が良さそうなエンジンを入手しました。
GN125が中国でOEM生産され始めた初期のGN125(LC6PCJB)のエンジンになります。GN125H(LC6PCJG)になる前の、国産GNとほぼ同じ設計のモデルになります。
こちらは走行距離は1万キロ未満で、ところどころキズや錆はあるものの、全体的には状態が良いものでした。
GN125Eのエンジン降ろし作業
GN125のエンジンを降ろすには、エンジンに連携されている色々なパーツを外して置く必要があります。まずはピボットカバーの取り外しから。3本のボルトを外せば簡単に取り外せます。
フロントスプロケットは再利用するのでエンジンから外しておきます。
スプロケットを外すには緩みどめの「ロックワッシャ」を平らにする必要があります。
ロックワッシャが平らになりました。
チェーンが回らないようにホイールとスイングアームに何かを挟んでおき、ロングスピンナーハンドルなどを使ってテコの原理で回すと外れます。
これでスプロケットが外れる状態になりました。後輪を外してチェーンが緩む状態にしてスプロケットを外します。
次にマフラーを外します。六角でボルトを2箇所緩めて外します。
マフラーの後ろ部分はタンデムステップのボルトと共締めになっています。
次にセルモーターを取り外します。載せ替え用のエンジンにはセルモーターは付属していなかったので、元のものをそのまま使います。
キャップを開けてナットを外し、配線を外しておきます。
2箇所のボルトを外し、グリグリ引っ張ればセルモーターが外せます。
外す際にエンジンオイルが垂れてくるので注意が必要です。それにしてもなかなかの汚さです・・・
セルモーターを外した後はこんな感じで奥の方にギアが見えます。
シートとタンクも取り外しておきます。タンクは根本にあるボルトを2本外すと簡単に外れます。タンクを外す際にはコックをOFFにしてガソリンホースを抜いておきます。
次にエンジン上部のタコメーターケーブルを外します。
シート下部にあるイグナイタユニットに接続されているコネクタがエンジンからの配線と繋がっているのでこれも外しておきます。
タンク下部のこの部分のコネクタと青いコードのギボシを外しておきます。
エンジンと繋がっているアース線も外しておきます。
さらにシフトペダルも外します。
ワイヤー類、キャブレターも外します。
エアクリーナーからエンジンに繋がっているブリーザーチューブも外しておきます。
ピボットシャフトも外します。エンジンとスイングアームとフレームを通っています。
シャフトが抜けました。取り付け時は汚れをとって再度グリスアップします。
前部のエンジンマウントを外します。
4箇所ボルトを外すとエンジンマウントが外れました。
エンジン後方下部にも1箇所ボルトがあるので、それも外します。
あとはエンジン上部にあるハンガーマウントを外します。ボルト3本で固定されています。
バイク用リフトを使ってエンジン下部を支えました。本来はベルトなどを使って落下しないようにしておくと良いと思います。
いよいよエンジンの降ろし作業です。ちょっとずつエンジンの向きをずらしながら、ひっかかりが無いことを確認しながらジャッキを降ろして行く感じになります。
ようやくエンジンが降ろせました(^^;
取り外したエンジンがこちらになります。これはこれで時間がある時に勉強を兼ねてオーバーホールしたいと考えています(いつになるやら・・・)
ちなみにGN125Eに搭載されているエンジンはF401型の125ccエンジンになります。
長くなりそうなので今回はここまでになります。Youtubeでもその時の様子をアップしておりますので、ご覧いただけますと幸いです。(^^)